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【建築中】温熱環境を整えた人と地球にやさしい吉野材の住まい

2023.07.04

地盤改良・基礎工事

HYSPEED工法 地盤調査 HYSPEED工法 地盤掘削

地盤改良工事を行いました。
天然砕石を使用した、環境にも住む人にも優しいHySPEED工法を採用しています。
特殊なドリルを使い、深く支持層まで柱状に堀りおこし、環境に無害な天然砕石を入れ込んでいます。
メリットは多々ありますが、一般的な鉄杭等と違って劣化がなく、将来土地の売却時の撤去費用もかかりません。
改良が必要な土地のみに行う工事ですが、耐震等級3を確保するための大事な一手となります。

基礎 鎮め物基礎工事 鎮め物アップ

写真は「鎮物(しずめもの)」です。
土地中央部分の土中にお鎮めします。
古来神事であった相撲の土俵でも同様に鎮め物をしますが、工事の安全、施主様のご家庭の繁栄を土地の神様にお祈りいたします。

建設現場基礎 防湿シート
基礎の地面から湿気の上昇を予防する、ポリエチレンシートを敷き込みます。
特に床下は湿気がたまりやすいので、この防湿処理は建物を
長持ちさせるために必須です。
実際にしばらくすると、このシート内側に水滴がついているので、湿気があがっているのが見てとれます。
この上に捨てコンクリートを打ち、防湿シートを保護しながら基礎形状を強固にしていきます。

基礎 配筋 基礎コンクリート打設

鉄筋のピッチが揃えられ、きれいに配筋されています。
配筋が終われば基礎のベースコンクリートを打っていきます。

底板一面敷かれた鉄筋にコクリートを流し込みます。
「ベタ基礎」は家の荷重を面全体で支える構造です。
布基礎と比較し耐震性が高く、不動沈下に強い特徴があります。
また、防湿処理はポリエチレンシートと併せに段構えで湿気の上昇を防ぎます。

土台伏せ

基礎コンクリートの上に据える土台は、家族の森の誇る吉野材、吉野桧を使用します。
吉野で育てられる杉や桧は他府県産の木材と比べ、年輪が密で硬く、緻密さ故の強度が持ち味です。
地元奈良で家を建てるのに、これ以上費用対効果の高い木材はありません。
家族の森の安心安全の家づくりに、吉野材は必須です。

こちらの家ではパッシブエアコンを採用しているので、基礎断熱になります。
高気密高断熱の家をつくりにあたり、基礎断熱の事例ではC値(気密数値)が0.4を誇ります。
気密性能が良いと熱の流出入が抑えられるので、断熱性能はより向上し、冷暖房効率もグッとよくなります。

防蟻(シロアリ対策)処理について

家族の森の防蟻処理は「四段構え
①ベタ基礎②基礎パッキン③土台吉野材(桧)④防蟻処理

①ベタ基礎では布基礎と比較し、建物と地面が直接触れません。
地面から直接のシロアリ侵入経路をまず予防します。
またベタ基礎は床下の隙間をコンクリートで覆うので、基礎工事の貢で説明した通り、シロアリの好む「湿気」が建物に伝わりにくくなります。
(シロアリは、日光や風に大変弱く、太陽光に当たると死んでしまうほどです)
しかし、シロアリはわずか1ミリ以下の隙間でも通れるので、ベタ基礎だけでは心許ないこともあり、次の構えです。

②基礎パッキンは、パッキン自体に防蟻薬剤が含まれているわけではありません。
直接的に作用するいうよりは、通風できる基礎パッキンを採用することで、湿気対策という位置付けです。
この工法を採用することにより、JOTOテクノの「長期シロアリ保証」を受けられるメリットもあります。

③桧は「ヒノキ精油」という防虫効果のある成分が含まれています。
他の木材と比較し、シロアリなどの虫に食べられにくい。
そこに加え、上述のように吉野桧はとにかく硬い!
シロアリに狙われたとしても、食べにくいわけです。
家族の森での吉野材シロアリ実験はこちらをどうぞ

吉野材と集成材のその後

 

④これら3つの状態に加え、防蟻処理の散布を行います。
こちらの事例では人間に無害なホウ酸による薬剤散布を行い、防蟻対策に万全を期していきます。

上棟

いよいよ上棟を迎えました。
この時期は天候も考慮に入れながら、スケジュールを調整していきます。
例えば大きな風が出る場合、クレーンで吊り下げた材料が揺れたりと、作業の安全性が懸念されてしまいます。
調整の結果、無事雨風の心配もなく当日です。
ベテラン大工さんたちにより、建物の主要な構造材を一気に組み立てていきます。

柱が立ち、屋根を据えて家の形が出来てくると、実感が湧いてきます。
散歩されていたご近隣の方から「いい家ができたね」とお声がけもいただき、無事棟上げ完了となりました。

 

上棟式では、家の四隅をお清めし、施主様からご挨拶をいただきます。
お清めでは酒・塩・米の順に、棟梁や現場監督と共に清めていきました。
この先長く暮らしていく大切な家。
施主さまと一緒にお子さまにもお手伝いしてもらい、ご家族にとっても思い出に残る1日に。
上棟以降も、施主さまには自由に工事現場を見学していただけます。

金物 内装工事

 

建築金物を取り付けました。
柱や梁などの木材接合部を結合し補強するために取り付けます。
計算上正しく設置されているか、建築士の先生にもチェックしてもらっています。

 

 

中間検査時は改めて第三者機関の方にチェックしてもらいました。
いつも来られる検査員の方に、「家族の森の大工さんは丁寧に仕事されてるので、検査時間が予定通りで助かります」とお褒めの言葉をいただきました。

ウレタン遮熱工法×パッシブエアコンを採用されました。
「断熱材」は、熱を伝えにくくする材料ですが、「遮熱材」は熱を反射して跳ね返す材料です。
今年も本当に暑いですが、遮熱アルミシートは、太陽からの熱エネルギー(幅射熱)の97%を遮断します。
これで、夏でも家に熱気がこもらず、快適な環境をつくることができます。

全館空調パッシブエアコンは、パッシブデザインの要素を設計に入れた家の小屋裏に、本体を設置します。
ダクティング(家中に配管を巡らせる)により、冬は床下から暖気、夏には天井から冷気を送ります。
高気密高断熱の家で、さらに屋内の温熱環境は一年中快適に。

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