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【奈良の銘木吉野材】吉野の林業を学びに行ってきました

2019.10.29

吉野材での家づくり 現場見学

吉野の森 杉並木

吉野林業を知る

※2023.7月加筆修正

こんにちは!家族の森です。
家族の森では、地元奈良県の吉野材を使った住まいづくりをしています。
耐久性に優れた住まいづくりに欠かせない吉野材。
奈良県の工務店として「地産地消」にこだわりがあり、大切に使わせていただいています。

そこで、先日、日ごろお世話になっている吉野にある「松尾木材」さんに案内していただき、スタッフ数名で「吉野の林業」について学んできました。

松尾木材 バイオマス発電所製材所で加工された木

まず最初にうかがったのが、木材のチップを燃料にするバイオマス発電所。
ここでは、一日に250トンの木材チップが使用されているそうです。
そのチップは、隣の製材工場での製造過程で生まれたものでした。
このバイオマス発電所のおかげで、今まで捨てるしかなかった間伐材やチップなどを活かすことができるようになったとのこと。

材木の街を知る

続いて、製材所がある町並みを見学させていただきました。
製材所のそばを流れるこちらの水路は、その昔、山で切り出した木をいかだで運び込むために使用されていました。

材木町の街を流れる小川製材所に並ぶたくさんの丸太とクレーン

現代の木材はヘリコプターやトラックで運搬されていて、そのために長い年月をかけて、自らの手で深い山の中にいくつもの道を造られたとのこと。
広大な山を管理するのは、本当に大変なことなんですね。

続いて、製材所を案内していただきました。
製材のためには、いろいろな工程があり、様々な機械が使われているというお話に一同熱心に耳を傾けます。
柱材として切り出した後に出る端材も無駄なく活かし、そのひとつとして、吉野桧のお箸が作られていました。

吉野材の箸と普通の割り箸の木目比較

吉野のお箸

手前は吉野桧、奥は吉野ではない桧。
吉野材は年輪の間隔が詰まっているのがよくわかります。
試しに折らせてもらうと、吉野材の方が力が必要で、硬さを体感できました。

なぜ吉野材は年輪の間隔が狭いのでしょう?
吉野の山は、何百年も昔から人の手によって植林されてきました。
普通は早く育つように、木と木の感覚をあけて植えますが、吉野では1メートル間隔で密植しています。
あえて成長を抑制することで、年輪の間隔が密になるわけですね。

また、良質な材を優先して育成していけるよう、間引きをし、定期的に枝打ちを行います。
これは、芯を中心に、まっすぐで節の少ない良材をつくるためです。

このように、長い年月をかけ、丁寧に育てられることで、より強く、美しい吉野材となるのです。

吉野の森の業者さんに案内してもらう様子建築現場で柱として立つ吉野材と松尾木材のシール
(管理されている山も見学させてもらいました。)

広大な面積の山々を管理するのは大変なこと。
実際に働いておられる人数も決して多くなく、また、安い外材も入ってきている昨今、あえて高い品質を求めるお客様が減っているのが現状で、なかなか厳しい状況です。

土台伏せ用の吉野材

構造に使われる木材は、家が完成すると見えません。
安心して暮らすためにも、家を建てたいとお考えの際は、どんな木材を使って建てているのかを知っていただけたらと思います。
今回、色々なお話を聞いて、同じ奈良県の工務店として

『吉野材のすばらしさをさらに多くのお客様に知っていただけるよう努めていきたい!』

という思いを強くしました。

一日かけて案内してくださった松尾木材さん。本当にありがとうございました。

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地震に強く、環境や人には優しい「快適さNo.1」の家を建てています。

最高ブランド材である奈良の『吉野材』を軸に据えた、上質で長持ちする住まい。

断熱だけでなく、遮熱と共に夏冬の快適さを約束する『ウレタン遮熱工法』、省エネでありながら静かで体にやさしい全館空調「FCON・パッシブエアコン」を導入。

もちろん耐震等級3をクリアし、ZEHG2グレードといった次世代基準のエコな家も実現。

家族の森は伝統が支えてきた建材と最新技術を駆使しながら、「人が住む」ことに真摯な姿勢で家づくりをしています。

ぜひ一緒に、最高の住み心地を追求しましょう。

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