人生に差が出る温熱環境(3)

2022.10.21

高断熱住宅と相性のいい全館空調

前回のまとめ

・高断熱の暮らしは、積年のつらい症状の大幅な改善が見込める。
・室内の移動距離が増えるなどインドアでの活発化が、認知症予防につながる。
・子供たち(特に幼児期)の健康・成育にもよい。

シリーズラストの今回は、断熱化と空調設備の話です。

高気密・高断熱と全館空調との組み合わせは?

前回同様(参照🔗「日経チャンネル」 アーカイブで動画も閲覧可)

断熱性能と同時に考えたいのが、住宅の暖房設備です。

上のデータによれば、健康優位で位置づけをすると

各室間歇運転(つけたり消したり)<各室連続運転<全館空調

となっており、やはり先の「トイレーリビング温度差」を考えると、全館空調が健康補助設備の一番となることがわかります。

少しづつ全館空調も普及してきていますが、日本では依然「全館空調は高い」という認識です。

費用は初期費用(イニシャル)と維持費用(ランニング)がありますが、まず間違いないくイニシャルコストは全館空調の方が高いです。

一台で24時間全部屋分を賄う機能に加え、最近は換気・空気清浄、はては弱点とされていた調湿まで出来るものが出てきています😆

エアコン界のiPhone

とまでは言いませんが、その多機能性と利便性故に、付加価値分が価格にのっていきます。

全館空調VS個別空調 徹底比較の罠

イニシャルこそ高いものの、ランニングコストが安いという多大なメリットもあります。

よく全館空調と壁掛けエアコンとの比較で「そこまで変わらない」というサイトを見かけますが、そもそも比較や実測方法がズレているものが散見されます。

比較しているページでは全館空調VS壁掛けエアコンで特徴別のメリット・デメリットを参照できますが、そこでの個別空調は当然「居室で」エアコンを数台導入・使用した際の比較をしています。

ですが、全館空調は当然「全館」なので、トイレや脱衣所、ホール部分にもスイッチひとつで冷暖房効果が及びます。

比較サイトの多くはそういった空間に「ヒーターなどを設置しましょう」と空調以外での対策を提示しているので、本来の意味での空調比較検討ができていないのです。

ですので、「空間軸=家全体・時間軸=24時間」の冷暖房機能としては

「全館空調一台VS個別空調+その他冷暖房設備」

この勝負として俎上にあげる方が正しいのですが、そこまできっちり見たい人も少ないかと思うので、比較される方の参考としてお伝えしておきます💡

情報サイトの締め括りでよくある「総合的に検討しましょう」は、自身のライフスタイルの棚卸と、技術革新目覚ましい電化製品の進化を視野に入れつつ判断しましょうということです。

欧米の空調

日本では普及率の低い全館空調システムですが、欧米の寒冷な地域では「セントラルヒーティング」という暖房設備が一般的です。

アメリカでは低室温のリスク回避のため、なんと州法で最低室温が決められているところもあります。欧州でも「暖かい家は「人権」である」と、最低室温は18℃~23℃でなければならないといった法規制も進んでいます。ウェルビーイング普及の観点としても、住環境の温度にも着眼するのは面白いですね。

さてセントラルヒーティングですが、一カ所の熱源から温水、温風、蒸気などを循環パイプやダクトで各部屋へ送り、建物内部全体を暖める暖房システムです。これにより家全体を24時間常に暖房します。

空調と違う点としては、各部屋まで行きわたった温水や温風は、部屋のパネルヒーターを温めます。パネルからは輻射熱が発生し、その輻射熱と自然対流によって部屋全体を暖めます。(輻射熱とは赤外線による熱のことで、身近には太陽・こたつ・薪や電気ストーブ等から発せられています。)

輻射について

セントラルヒーティングでは、要は壁のパネルがじんわりあったかくなるので、石油ストーブのように子どもやペットがやけどする心配がありません。また、火を使わないので火事や一酸化炭素中毒の心配もありません。

家族の森では全館空調としてパッシブエアコン、そしてこの輻射熱のシステムを活用したF-CONも採用しています。モデルハウスにも設置しています。

ご興味のある方は一度体感してみてください。ちょうど今の季節は暖房にしていますが、壁からじんわりと優しい暖かみを感じ、風がないので乾燥しません。部屋全体が暖かく静かな、なんとも不思議な感覚に包まれます🍁

(左の白いパネルで、冷温水を循環させます)

では、日本でこのセントラルヒーティングの普及が進まないのはなぜでしょうか。

それはやはり断熱性能の低い家が多いことが主たる要因です。

どれだけシステムがよくても、日本の断熱性能の低い家では「じんわり」暖める手法はとれません。

熱が逃げやすい住宅環境では、ランニングコストが異様に嵩んでしまうからです。

結果、局所的に温度管理のできる個別空調の壁掛けエアコンがこれまでの住宅ではベターということになっています。

しかし個別空調でつけっぱなしでも結局ランニングコストはかかるので、就寝時にエアコンを切ったり、使っていない部屋の暖房を消したりする。

その結果、時間軸でも空間軸でも、家の中で温度変化の大きい状態が野放しになってしまっている、というわけですね。

省エネ性と断熱

上位のIJ工務店とは「家は、性能」でおなじみのハウスメーカーです。やはりトリプル樹脂サッシや暑い断熱材を入れること等で、等級の高さが出ていますね。

意外にも当資料でハウスメーカーの位置が低いのはどういうことかでしょうか。もちろん感覚的にはハウスメーカーの方が高性能に見えますが、やはり大量生産での利益率に最適化されているので、フルオーダーやリフォームの場合、物件ごとの仕様変更が難しいようです。なので、価格、性能競争でこのような結果になるとのこと。もちろん平均値を出すのは難しく、昨今はさらに断熱が進んでいることと思います。同様のことが地域工務店の幅としても言えるでしょう。細かな数字なので、設計・施工の腕次第で変わってくるのです。

お施主様にもよく説明していますが、UA値やC値は、必ずしも快適性や省エネ性能を絶対保証するものではありません。ですが、低ければ低温・非省エネに相当してしまうことは論を待ちません。

家族の森では施主様のコスト負担を考慮し、HEAT20 G1.G2基準での家づくりとなります。もちろんリフォームで断熱をお考えの方も増えていますので、お家の状況とご予算に応じた断熱改修を行っています😊

リビングが気になられる方も多いですが、やはり温度差からヒートショックを引き起こす実態を考えると、最も寒くなる脱衣所やトイレの改修から断熱をご検討ください。

 

住宅の高断熱化の旗振り役であるHEAT20のプレゼンでは、上記のように「空間の広さから、質の向上へと充実度を上げましょう」とあります。

物質的な豊かさを享受しながらも、やはり人生の最重要資本となる身体が健康でないと何事も楽しめません。住環境の質を向上させることが、健康増進の鍵になっています。

最後に、PDFだらけの中央官省の中で、漫画で最新の省エネ住宅について説明してくれているものを見つけました。
(国土交通省HPより抜粋)
こちらもわかりやすくなっているのでぜひご参考までに!
以上、温熱環境シリーズでした🔆

地震に強く、環境や人には優しい「快適さNo.1」の家を建てています。

最高ブランド材である奈良の『吉野材』を軸に据えた、上質で長持ちする住まい。

断熱だけでなく、遮熱と共に夏冬の快適さを約束する『ウレタン遮熱工法』、省エネでありながら静かで体にやさしい全館空調「F-CON・パッシブエアコン」を導入。

もちろん耐震等級3をクリアし、ZEHやG2グレードといった次世代基準のエコな家も実現。

家族の森は伝統が支えてきた建材と最新技術を駆使しながら、「人が住む」ことに真摯な姿勢で家づくりをしています。

ぜひ一緒に、最高の住み心地を追求しましょう。

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