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吉野材と集成材のその後

2015.11.16

吉野材と集成材 シロアリ実験

(2023.7加筆修正)

奈良県川上村産、吉野材。
他府県産に比べ、比類なき伝統と性能を誇る良質な木材です。
今回は建材として素晴らしい耐久性をもっと知ってもらうため、実験を行いました。

モデルハウスの土に吉野桧と集成材を埋めます。
実験は、「シロアリの実害」について検証しています。
時々水をやって、腐食を加速させて経過観察をしています。

(左が集成材、右が吉野桧)

2年後

土に埋めた集成材と吉野桧の柱の、その後をご覧ください。
まずは集成材から。
茶色の木屑部分にシロアリがきていました

シロアリは光や風を嫌い、移動時は地表を歩きません。
常に暗所・多湿を好むため、移動時にもその環境を自ら作り出しながら移動します。
平地にトンネルを作りながら移動するような感じでしょうか。
それが蟻道です。

写真のように、集成材の柱には蟻道が現われ、柱の芯に向かって内部まで食害にあっています。
シロアリ以外の他のアリも蟻道をつくることがあるそうですが、一番の違いは蟻道を触ると確認できます。
木くずで作られ、柔らかく固まってない … 他のアリ
土を固めた見た目、硬い … シロアリ

続いて吉野材です。

吉野桧も表面に蟻道が確認できました。
ですが、内部まで食害にあっていません。
一般的にシロアリに強いとされる桧ですが、その中でも吉野桧は他県産と比べさらにきめが細かい特性があります。
表面をかじられようとも、内部まで食害にあいにくいことが、今回の実験では証明されました。

奈良県の公表しているデータや資料は🔗こちら


(奈良県 「奈良の木PR資料」より引用)

家族の森での実験でも、吉野材の強度がおわかりいただけたかと思います。

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