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「高気密高断熱住宅の性能を表すC値・Q値とは?」

2020.02.29

「高気密高断熱住宅の性能を表すC値・Q値とは?」

お家を建てることを検討し始めた時、まずパンフレットを取り寄せられる方が大多数だと思います。それぞれのカタログを見ているとよく出てくる「C値」と「Q値」。なんとなくは知ってるけど・・・という方も多いのではないでしょうか??

C値やQ値とは省エネ性能に直接関わってくる重要な要素です。しかし、それ以上にそこに住む人の健康と快適性、そして人と建物の寿命にも関わる要素であることの方が重要です。従って、これらの性能を正しく理解することが何よりも大事となってきます。

C値=建物の気密性、Q値=建物の断熱性」

C値とは、延べ床面積に対してどれほどの隙間があるのか(相当隙間面積)を示しており、建物の気密性を表しています。床面積1㎡あたりにおける隙間の面積で、数字が小さいほど気密性が優れていることを意味します。相当隙間面積を求めるには室内を送風機などで減圧し、その時の風量と圧力差を測ります。そうして出てきた数値を延べ床面積で割ったものがC値です。

家の隙間をできる限り少なくすることで「家の中から無駄に熱が逃げなくなる」「壁の中などの結露を防止しシロアリを湧きにくくする」「風計画的な換気が出来る」などのメリットがあります。

Q値とは、建物の外皮である外壁、床、天井、屋根、窓、ドア、換気口などから部屋の熱がどれほど逃げるか(熱損失係数)を示しており、建物の断熱性を表しています。UA値と書かれていることもあります。家全体から逃げる熱の量を数値的に表しており、数字が小さいほど断熱性に優れていることを意味します。熱損失係数の求め方は、建物の内部と外気の温度差を1度とした時に、建物内部から外界に逃げる、時間当たりの熱量を延べ床面積で割った時の数値です。

家の中から熱を逃げにくくすることにより、温度差がなくなり健康的に過ごせるようになることや、空調の効率が上がり省エネになるなどのメリットがあります。

「そもそもなぜ断熱することが大事なのか」

 

皆さんも「ヒートショック」という言葉を聞いたことはないでしょうか?

日本人の死亡率の割合は冬に入ると大きく上がっていきます。特に多いのが入浴中の溺死です。その原因はヒートショックが殆どと言われています。温かいリビングから底冷えのする廊下を通り、更に寒い脱衣所で服を脱ぎ、冷たい浴室の床で体が冷えることで血管が収縮し血圧が上がります。その後に熱い湯船に浸かることで急激に血管が緩み血圧が急降下していきます。この温度の変化による急激な血圧の上昇下降のことを「ヒートショック」と呼びます。血圧が急激に変化すると、動悸やめまい、失神などが起こり、転倒や転落してしまうことも、更には脳卒中や心筋梗塞などにもつながる恐れがあります。

これらのことが原因で日本人の冬の死亡率は増加しているという結果につながっています。

「ヒートショック」を防ぐために一番重要なのは家の中の温度差を小さくすることに尽きます。断熱性能と気密性能を高めて家中のどこにいても適温で暮らせる環境を作ることでリスクの回避に大きな効果を生み出します。

「実際にはどのように性能を上げるべきか」

 

断熱と言っても種類は沢山あります。例えばグラスウールなどの「繊維系」や発泡ウレタンなどの「発泡系」などがあり、それぞれの種類の中でも細かく分かれていきます。更に工法としても充填断熱工法なのか、外張り断熱工法なのか・・・それぞれにメリット、デメリットがあるので、家を建てていく際は専門家と話をした上で、自分たちが求めるものがどれなのかをしっかりと精査した上で選ぶことが大切です。

家族の森では、様々な商材を検討し、それぞれのデータを見比べた上で実際に施工し、快適に過ごせるものだけを使わせていただいております。

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