世界でも類を見ない歴史ある人工林 吉野川上村 山のツアーリポート 2015.11
2015.11.15
山のツアーに出発です。
木材を伐り出すコスト削減と
山の災害を未然に防ぐための
道づくりについて紹介された
TV番組の録画を視聴して
いただきました。
斑鳩町を出発して一時間あまりで
吉野町の木材市場に到着しました。
木材市場で松尾木材(株)の
専務松尾様より吉野の林業について
のお話を伺いました。
参加の方々は木材に触られて
大きさに驚かれていました。
大型バスからご用意していただいた
車に分乗し清光林業(株)様の山へ
入らせていただきました。
株式会社清光林業副会長岡橋様より
代々受け継がれてきた歴史と
三大美林のひとつといわれる
この森を次の世代に受け継ぐ
ための取組みなどのお話を
伺いました。
皆伐されたこの山は再び植林が
なされることは多分ないだろうとの
事です。
歴史的な建造物に使用される
樹齢300年以上の大木です。
どうやって出材するのでしょうか。
昼食をとり松尾木材(株)様の製材所へ
乾燥についてのお話では
柱が割れていると心配しますが
木を扱う者からすれば
「割れてあたりまえです」
割れないようにするためには
高温で乾燥させるため表面が
割れずに硬くなりますが内部は
強くないそうです。
これから家を建てる人には是非
知っていただきたいお話です。
専用の皮剥き器はえんぴつ削りの
大きいもののようでした。
4面をカットするところを見せて
いただきました。
1本づつ中心の位置を決め微調整は
目視だそうです。
その木の特徴やくせは長年の経験で
わかるのだと伺いました。
カットした端材は2種類に分けられ
節の少ないものはお箸の材料に
なります。
製材されたばかりの材木です。
いい香りがしました。
お箸の製造工場を見学させて
いただきました。
何通りもの工程を経て安心で
安全な国産高級割箸になります。
現在、日本国内では年間200億膳
もの割箸が使われておりますが
実はその98%は海外から輸入された
もの(ほとんどは中国産)です。
その中で国内産割箸生産量の70%が
奈良県産です。
最後に参加された皆様に
専務松尾様から防腐剤の
入らない身体に安全な割箸を
たくさんいただきました。
割箸ができるまでの工程を
見てきたので「もったいない
ので何回も洗って使います」
などの声があり楽しい雰囲気
となりました。
帰路の車中でご参加いただいた
10組の方にご感想を伺いました。
皆様からこの山のツアーに参加して
吉野林業の歴史にふれられたこと
又、林業に従事されている方への
激励のお言葉と共に皆様から
「本当に良かった」との嬉しい
お言葉をたくさんいただきました。
更に当社にもっと関わって積極的に
地産地消の家づくりについて紹介
していきますとのお言葉もいただき
感無量であります。
清光林業(株) 副会長岡橋様
松尾木材(株) 専務松尾様
関係スタッフの皆様
吉野、川上村の方々
お世話になり有難うございました。
ご参加いただきました皆様
有難うございました。
来年もぜひ開催したいと思います。
この森がいつまでも続くように
願っています。
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