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【建築中】環境負荷を低減したニューノーマルな平屋

2023.12.24

家族の森 ニューノーマルな平屋パース図

今回はお母さまと娘さまのための、環境にやさしい高性能な、ニューノーマルな生活様式の平屋住宅です。
ご存知平屋は、必要なものだけを一階空間に詰め込め、身体負荷も低減できるスッキリした生活動線が魅力。
階段の上り下りがないので、バリアフリーのコンセプトが自ずと組み込まれています。
生活負担が軽減でき、つながりを感じやすいメリットがあるので、セカンドライフの住まいとして人気ですね。

生活様式の変化から、🔗シニア層のみならず若年層の世帯にも人気の平屋
近年の平屋需要は右肩上がり。(2014年から約1.5倍)で、全体の戸建て住宅着工数の1割にのぼりました。
今回の平屋は、太陽光発電・全館空調搭載の高気密高断熱でエコな平屋住宅の建築記録になります。
古来より、日本人は平屋で暮らしてきました。
小さなお子様がおられるご家庭も、新時代に合わせた温故知新の平屋づくりをぜひ参考にしてみてくださいね。

地鎮祭

地鎮祭 鋤入れ地鎮祭 祈祷の様子 後ろから

快晴の日、土地の神様へのご挨拶と、工事の安全祈願の地鎮祭を行いました。
地鎮祭では中央に祭壇を設け、清酒、水、塩、お米、野菜、海の幸(魚)、山の幸(果物)をお供え物として土地の神様に献上します。
テントの四隅には斎竹を立て、その場所を神籬(一般に榊に紙垂を付けたもの)で囲い、結界を作ることで神域であることを示します。

地盤改良・基礎工事

地盤調査の結果、家を建てるには地盤が軟らかすぎる場合や、不同沈下の可能性がある時は 、地盤改良が必要になります。
実は地盤改良が義務化されたのは2000年と、結構最近のこと。
そこまでは、家の傾きや基礎、外壁のひび割れなどが生じてから、ようやく「欠陥住宅」であることが判明していました。
安心・安全の住宅建築は「正しい地盤調査」から始まり、「人にやさしく地震に強い地盤改良」が一歩目と言えるかもしれません。

HYSPEED工法 地中断面図

 

地盤改良には、環境負荷を低減するコンセプトに適う、「HySPEED工法」を採用しています。
HySPEED工法は硬化剤等を一切使用せず、100%天然砕石のみを活用した環境に優しい地盤改良法です。
写真にある点在した丸い砕石群は、地面深くまで砕石を詰め込んで形成した、いわば石柱の頂上部。

一般的なセメント柱状杭、鋼管杭と比べると費用は5%~10%高くなりますが、天然砕石パイルは将来の撤去や浄化の費用が発生しません。
また、砕石パイルは天然の砕石のみを使用するため、地盤改良による土地価格(資産)の目減りが起こらないメリットもあります。
トータル的には1/3の費用と算定されています。(🔗HYSPEED社調べ
興味のある方はHYSPEED工法の🔗詳細動画もご覧くださいね。

 

防湿をシート敷きました。
地面から上がってくる湿気はここで防止するためです。
これにより、床下の土台・大引きと言った木材の部分を乾燥した状態に保つことができます。
シロアリ対策としても、有効な手段ですね。(詳細はこちら↓の建築中にも記載)

https://kazokunomori.net/info/construction/onnetsukankyouyosinozainoie/

鉄筋コンクリート 基礎配筋
続いて、外部にコンクリートが漏れ出してしまわないよう、基礎の外枠を組みました。
コンクリートは基礎枠通りに固まってくれて便利ですが、特性として経年で歪みが出たり、膨張します。
そうなると割れやヒビが入ってしまうので、それを防ぐために、コンクリートを引っ張るのが鉄筋コンクリートです。
鉄筋コンクリートの引張強度を担うため、鉄筋を組んでいきます。

コンクリート打設完了 家族の森 吉野桧の土台 大引

基礎の上に、吉野桧の土台を伏せました。
世界最古の木造建築、法隆寺にも使用されている桧を、全棟土台に使用。
耐久性の高さでも日本屈指の吉野材であり、シロアリ等の虫に食べられにくい上に、さらに防蟻処理をしています。
性能面でもコストパフォーマンスが高く、家族の森の安心の家づくりの、まさに土台になっています。
写真右が少し青みがかっているのは、作業中の炎天下対策で、ブルーシートを張っているから。
大工さんの熱中症に気を付けていただきながら、上棟を待ちましょう。

上棟

平屋の上棟 吉野材 屋根部

平屋はその特性から地震に強い構造をしています。
どうしても高さがある方が、地震や強風による揺れの影響も受けやすいからです。

構造的に強い平屋ですが、構造材にも強く美しい国産材を使用。
国産銘木「吉野材」である吉野杉や吉野桧等を、適材適所で使い分け、耐震等級3を確保しています。
奈良の木を使うことで、 奈良の森、奈良の林業から、地域循環や森林再生の一助となり、住み始める前から持続可能な社会に寄与。

森林業循環活用図(引用:🔗林野庁「森林業循環活用図」より)

国内林業の状況は、非常に厳しいものがあります。
現状は吉野林業をはじめ、林業を営む人たちの忍耐と補助金によってなんとか成り立っていると言っても過言ではありません。
家族の森は創業以来、地産地消の家づくりを一貫して行い、林業の川上から川下をつなぐ役割を担いながら、国産材の持続的供給が途切れないように企業活動を続けています。

上棟 クレーンで構造材を上げる様子 平屋の屋根部で作業する大工

平屋は二階建てと違って高さがないため、足場は普段より少なくて済みます。
ですが、その分ラクかと言えばそうではありません。
大工さん『家族の森の家は、平屋だからラクってわけでは全然ない。木材や金物の数が多いから、相応の時間をかけている』とのこと。
平屋の場合、会社によっては木材をクレーンではなく大工さんが手担ぎで骨組みをやっていくところもあるようですが、弊社では大工さんの作業効率や安全性を優先して、平屋でもクレーンを使用しています。

上棟式 御幣と奉献酒  上棟式 建物四隅に塩をまいて清める

上棟式も行いました。木のいい香りがいっぱいの上棟式です。
上棟日は吉日の、一粒万倍日。
新しい住まいの立ち上げには、縁起の良い日です。
御幣を飾り、今後の工事や家の安全を祈りました。
大工棟梁に続き、施主さまにも建物の四隅に酒・塩などをまいていただいて、お清めをします。

上棟式 施主様と棟梁顔合わせ 挨拶

家の骨組みが出来上がった現場。
「ここがお母さまのお部屋で…」「この冬は暖かくお過ごしいただけます…」と社長から説明があり、これからの新しく快適な暮らしを楽しみにしておられました。


ウレタン断熱材吹き付けられました。全館空調パッシブエアコンに高気密高断熱のお住まいです。

木工事完了


木工事が完了し内装工事、照明や設備機器が取付られます。

完工


南向きの大きな平屋の屋根に太陽光パネルを設置しています。
近年高騰する電気代のことを考えると家計にやさしく、環境負荷を低減するお住まいです。 


システムキッチンはタカラスタンダードの丈夫さ、汚れに強い秀逸なホーロー素材です。お掃除が楽で機能的なキッチンです。


床材は朝日ウッドテックの突板のオーク 明るい雰囲気になりました。


玄関ホールに、彩のあるガラス素材の鉢の手洗いを設置。


3帖の小上がり茶の間があることで、ちょっと腰をかけたり、ごろっとよこになったり、掘り込みカウンターもあるので重宝しそうな空間になりました。


あわただしい師走にお引渡しをさせていただきました。もうしばらく外構工事が続きます。
素敵な住まいのお手伝いをさせていただき、心より御礼申し上げます。

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