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【セカンドハウスの魅力を追求】時代に合った平屋の住宅設計とは

2023.03.13

今回は、需要の増えている平屋のセカンドハウスについて、事例を掘り下げながら紹介します。

セカンドハウスとは

書斎の机を照らすと照明

セカンドハウスとは、「自宅とは別に、週末や休暇を過ごすための別荘」を主に指します。
家族や友人と一緒に過ごす時間を楽しむための場所として建てられる方が多いですね。
そのため、セカンドハウスの家づくりには、自宅とはまた趣の違ったリラックス空間や快適な設備等が求められます。

休暇利用だけでなく、仕事使いという方もおられます。
テレワークの普及と相まって、「地方移住・デュアルライフ・ワーケーション」の流れはさらに加速しました。
仕事の拠点づくりとして、セカンドハウスを建てられる人が今後増えていくでしょう。

セカンドハウスとしての「平屋」

平成22年から令和2年までの平屋の着工棟数推移

上記の国土交通省の調査では自宅としても人気の上がってきた平屋の需要が見て取れます。
近年、国内の新設住宅着工戸数は、平成25年の約98万戸から現在では約81.5万戸と、どんどん減少しています。
そんな新築の着工件数が右肩下がりの中、平屋の着工数は増加しているわけです。

なぜここまで平屋は人気なのでしょうか。

人気の秘密は、平屋の持つ性質が、現代のライフスタイルと合致していることにあります。

平屋は、基本的に生活空間が一つの平面に広がっているため、足腰の弱い方や小さなお子様のいるファミリーにも優しい間取りとなります。
リビングやキッチンが開放的な空間になっていることが多く、家族が一緒に過ごす時間を大切にする方の希望の適います。
また前述したテレワーク等の主流化から、セカンドハウス・自宅問わず、利便性・開放性を従来より重視した結果として、「平屋」が選ばれているというわけです。

他にも平屋が増えた理由として、定年後の「減築需要の高まり」があります。
家を建て数十年後。子どもが巣立った後の家は、ふたり暮らしには大きすぎる。

そこで、二階部分を撤去して平屋にリフォームするなど、いわゆる増築とは真逆のニーズが増えています。
階段の上り下りをしないで楽に暮らせるコンパクトな平屋は、定年後の住まいとして魅力なのです。

セカンドハウスとしての平屋 ~敷地選び~

桜の花

どんな家を建てるとしても、敷地選びは重要です。
セカンドハウスとしての平屋に必要な要素とは何でしょうか。

セカンドハウスの性質上、コンセプトとしては「リラックス」に重きを置く事例が多いです。
自然が豊かなエリアにある土地を選ぶことで、訪れる季節に応じて四季折々の景色を愛でたり、きれいな空気や静かな環境での時間を満喫できます。

そういう意味では、奈良の土地は選択肢として有望ではないでしょうか。

セカンドハウスとしての平屋 ~延床面積~

大きいか小さいか

次に重要なポイントとして、建物の延床面積が大きくなりすぎないように注意が必要です。
大きくしすぎないことで、平屋の持つ簡素性が活きます

面積をコンパクトにすれば手入れがしやすく、メンテナンスも簡単な住宅ができますが、奈良の場合、建蔽(けんぺい)率の制限のある土地も多い。
「30坪の平屋がほしいから土地は40坪あればいい!」と、簡単にはいかないこともあります。

このあたりは敷地選びも踏まえると「家づくりの観点から見た土地探し」がやはり重要となるため、ハウスビルダーや建築士の意見を参考にした方がいいでしょう。
既に土地を所有されている方は、敷地内で理想の平屋を建てるために、どういう暮らしをしたいのかをしっかり伝えていきましょう。

セカンドハウスとしての平屋 ~空間づくり~

注文住宅で平屋を建てる場合、自分たちの希望に合わせて設計や間取りを決められるので、自分たち好みの空間をつくることができます。
特にセカンドハウスは、生活するための必要最低限の設備を整えれば、あとは自分たちの趣味や仕事のスタイルに合わせた空間を創出できるのが醍醐味です。

セカンドハウスの平屋の場合、家族が一緒に過ごすリビングスペースは、開放的で明るく、広々とした空間づくりが魅力でしょう。吹抜け天井等、天井を高く設定することで開放感を演出し、自然光を取り入れることでより明るく広い印象を与えることができます。
その際、床暖房の設置や断熱性の高い家づくりにするといった、新時代基準に適合した快適な生活をサポートする要素も忘れずに採り入れましょう。

キッチンは家族が一緒に調理を楽しんだり、非日常を演出するために、広めのカウンターを設けることがおすすめです。
自然素材の木材を使用したキッチンにすれば、セカンドハウスにふさわしい温かみのある雰囲気を演出してくれます。

木のキッチン白基調の木のキッチン

平屋の間取りについては、家族のライフスタイルに合わせた構成が大切です。
寝室はプライバシーを重視し、リビングからは離れた場所に設置することで、夜遅くまで過ごすことができます。
また、趣味や仕事に合わせた専用スペースをつくれば、自分たちらしい空間をつくって楽しむ生活を送れます。

セカンドハウスとしての平屋 ~構造~

ロフト付き平屋リビング

セカンドハウスの平屋は、木造でつくることが多く、自然素材の暖かみや味わいが特徴。
木造のメリットは熱伝導率が低いため、断熱性に優れ、快適な生活をサポートできます。
地元の材を使う場合は、地域材に強い工務店に依頼することで、地域の気候や風土に合った快適な木造平屋の暮らしが実現します。

家族の森では地元奈良の銘木「吉野材」を構造な内装材に使用しているので、奈良の地に合った木の温もりを暮らしの中で十分楽しめます。

外観に関しては、セカンドハウスらしい趣のあるデザインがおすすめです。
自然と調和するような外観や、開放的なテラスを設けることで、セカンドハウスで過ごす時間がより快適なものになるでしょう。

平屋の設計事例

アトリエ平屋の実例

吹抜けロフトのあるアトリエ平屋」 38.75坪/延床面積は約122平米 2LDK

この事例は、定年を迎えたご夫婦が建てられた平屋です。
リビングスペースは、広い窓から自然光が差し込み、和室から庭に出られる開放的で明るい空間になっています。

奥様の趣味である陶芸を楽しむため専用のアトリエスペースを設け、ご主人の育てた野菜や果物をそのお皿に盛りつけるなんていう、絵に画いたような理想の暮らし方をされています。

アトリエ平屋ロフトから見た写真

また、キッチンとリビングの間には仕切りとなる壁をあえて設け、生活感を出さないような演出となりました。
寝室には自然素材を使い、杉の腰板を貼って、壁には珪藻土を使用し、最良な眠りが約束される空間に。

寝室以外にも自然素材をいたる所に使用し、温かみのある空間を演出しています。
吹き抜け先にロフト部屋があるので、お孫さんが友人と泊まりにくることもあるそうです。

定年後に注文住宅で平屋を建てる場合

夜の又兵衛桜(奈良県 宇陀市🔗「又兵衛桜」

以下のポイントを考慮されることをおススメします。

バリアフリー設計
快適な暮らしを目指す平屋では、移動の負担が少なく、段差も少ないため、高齢になっても快適に過ごすことができます。
必要に応じて、バリアフリー設計や浴室に手すりを設置するなど、いつまでも安心して生活できるような設計を取り入れましょう。
セカンドライフを楽しむためにも、命に直結し得る耐震性能や断熱性能といった、地震とヒートショックに対する安心面の確保も重要です。

・開放性を高める
家族や友人との交流を重視する方は、リビングやキッチンなどの共有スペースを、広く開放的に設計しましょう。
広さは集いやすさに、開放性はリラックス度合を増幅させ、家族や友人とのコミュニケーションを促進できます。

・趣味の空間づくり
定年後の趣味やライフスタイルに合わせた設計を重視される方は、自分たちが楽しめるスペースや設備を取り入れましょう。
例えばインナーガレージやアトリエ工房、坪庭などですね。
自分たちの趣味に合わせた独立スペースを設ければ、セカンドハウスの意味合いが強まります。
しかし、趣味やライフスタイルは定年後の中でさらに変化することもあります。後々増築にならないように、余裕のある間取りを考えたいですね。

・総予算から計画する
定年後には、ローンを組みにくい等、経済的な制約があったりするため、建築予算を把握し、必要な設備やスペースの見極めが重要です。
また、建築費用だけでなく、維持管理費用やランニングコストも考慮して、総合的に見て費用対効果の高い家づくりを行うことが望ましいです。

・希望を叶えやすい業者選びを
工務店や設計事務所によって、得意分野や工法が異なります。
自分たちの希望やライフスタイルに合わせた設計を行うためにも、ハウスビルダーの選定を慎重に行うことは重要です。
叶えたい家づくりに対する、口コミや実績などを調べ、信頼性の高い業者選びが大切ですね。

まとめ

定年後に注文住宅で平屋を建てる際には、快適な暮らし、家族や友人との交流、自分たちの趣味やライフスタイルに合わせた設計、建築予算の把握、ハウスビルダーの選定など、様々なポイントがあります。
これらのポイントを考慮しながら、自分たちにとって最適なセカンドハウスとしての平屋を建てる参考になれば幸いです。
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地震に強く、環境や人には優しい「快適さNo.1」の家を建てています。

最高ブランド材である奈良の『吉野材』を軸に据えた、上質で長持ちする住まい。

断熱だけでなく、遮熱と共に夏冬の快適さを約束する『ウレタン遮熱工法』、省エネでありながら静かで体にやさしい全館空調「FCON・パッシブエアコン」を導入。

もちろん耐震等級3をクリアし、ZEHG2グレードといった次世代基準のエコな家も実現。

家族の森は伝統が支えてきた建材と最新技術を駆使しながら、「人が住む」ことに真摯な姿勢で家づくりをしています。

ぜひ一緒に、最高の住み心地を追求しましょう。

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