【快適キッチンの窓選び】デメリットを解消する窓のアイデアを紹介
2023.07.27
キッチン窓のデメリットと解決方法を紹介
キッチンは日々の暮らしに欠かせない場所。
居室空間同様、快適な空間にしたいと思う方も多いです。
その中で、キッチンの窓は大きな役割を果たします。
換気や採光、インテリア性など…
キッチンの窓をどのように選ぶか、様々なポイントを紹介します。
「キッチン 窓」の疑問について
「キッチン 窓」と検索すると、このようなワードが候補に。
「失敗」「デメリット」「後悔」とあるように、キッチンの窓について不満のある方が多いようです。
一方で、「おしゃれ」「オススメ」のワードから、意匠性や実用性を採り入れたい人もいます。
実際、窓の役割には「採光」「通風」「デザイン性」「眺望」など、メリットはたくさんあります。
その上で、まず不満にあたる要素は、主にこの3つです。
・「暑さ 寒さ」 快適な温度が維持されない
・「外からの視線」 視線が気になる
・「高さ」 高い位置で掃除ができない
解決方法を先にご紹介した上で、キッチン窓のデメリット、後悔になるポイントを整理してみましょう。
キッチンの窓で後悔しない「快適な窓」の選び方
(家族の森施工事例:🔗ピクチャーウインドウの映える回遊動線自在の家より)
キッチンに窓を採用する際は、デメリットをクリアした窓の設置をすればいいでしょう。
つまり、「断熱性能が高い」「目隠し可能」「手の届く位置」の窓ということです。
断熱性能の高い窓
(写真左:家族の森モデルハウス内展示 写真右:🔗リクシル複層ガラスより)
まず断熱性能の高さを決めるのは、「サッシ(枠)」と「ガラス」です。
家族の森でも、「樹脂サッシ」と「 Low-E複層orトリプルガラス」を使用して、窓の断熱性を高めています。
ガラスも採光性の高い透明なもの、さらに断熱性を高めた真空ガラス、防犯性の高いもの等、地域や用途に合わせて自由に変更ができます。
これらを採用することで、大きな悩みのタネにとなる「暑さ・寒さ」に関してはクリアできるでしょう。
窓の目隠しはガラスそのもので可能
(写真左:家族の森建築現場より 右:🔗YKKAP APW330WEB商品カタログより)
写真のように、断熱性能の高い複層ガラスでも「型ガラス」の選択が可能です。
これなら目隠しアイテムを新たに設置する必要がありません。
採光が確保できれば、換気目的の窓の開閉幅も狭くて済むので、視線は気になりません。
キッチンとリビングを二階に
(家族の森施工事例:🔗「大きな二階リビングで開放的な空間を実現する家」より)
キッチンを含めた生活空間が二階にあれば、外からの視線が入りにくいです。
目隠しを考えなくても、窓を開けていてもプライバシーの確保が容易に。
バルコニーがあると、作った料理を階段の昇り降りなしで持っていけるので便利です。
これから家を建てる方は、間取りで検討されるのもいいでしょう。
目隠しアイテムを利用
(画像右:🔗壁紙屋本舗ガラスフィルムより)
目隠しをアイテムを使用される方は、次の点に気をつけてください。
「直射日光の遮り」と「景色の楽しみ」を両立させることです。
単純な目隠しなら、インテリアに合った「ロールカーテン」「カフェカーテン」「すだれ」が一般的ですね。
キッチンのプライバシー保護と同時に、外からの景色を楽しめるようなデザインにもこだわることができます。
さらに予算を抑えたい方には、100均やネットで安く購入できる「ガラス用目隠しフィルム」も便利でしょう。
DIYで手軽に作成でき、模様も多様にあるので嬉しいですね。
機能面でも、遮熱タイプや紫外線カット、万一の地震の際でもガラス飛散防止タイプ等、様々あります。
キッチン窓があることでの「暑さ」
(※画像:日本建材・住宅設備産業協会 省エネルギー建材普及促進センター「省エネ建材で、快適な家、健康な家」より)
開口部=窓は、日差しだけでなく、熱の移動が一番大きいところ。
上図のように、断熱の観点から「窓の熱気・冷気」は問題になります。
まず【暑さ】についてですが、このグラフを見たことはあるでしょうか。
こちらは、令和5年7月10日~7月16日までの、熱中症発生場所の割合を示しています。
グラフ中、熱中症で一番高い割合なのが、なんと住居です。
さらに、本記事を作成している7月24日の週は、「10年に1度の、災害級の暑さ」と報じられました。
たった一週間で、全国で9,190人の方が搬送されており、建物内外での対策は必須です。
在宅ワーク等も増えてきましたが、家の中でも熱中症には本当に気を付けたいですね。
寝室、リビングダイニングでの発生が多い中、キッチンも熱中症のリスクがあります。
特にコンロで火を使うキッチンは、エアコンを使用していても、熱と蒸気で一気に「高温多湿」になってしまいます。
『朝日や西日で、窓が暑い!』という後悔は、調理時間での声でしょう。
ですが、熱中症と窓との相関性には、注意が必要です。
窓が「あるから」暑いという記事を散見しますが、キッチンの場合、窓が「ないから」暑いという側面もあります。
どういうことか。
暑さ対策としての換気
熱中症の原因となる「高温多湿」の状態を避けるためには、空気の循環が必要です。
キッチンに窓がない場合、換気扇だけでは、換気や循環が不十分な場合があります。
窓があれば、調理中に換気扇+窓を開けることで、空気の通り道を作ることができ、熱中症の予防につながります。
本当に暑い状況では、できれば火を使わず、電子レンジ加熱に置き換えるなど、室温の上昇を防ぐことが推奨されています。
🔗窓と換気についてはこちらの関連記事はこちら
【寒さ】について
暑さ同様、開口部=窓は、外気、つまり冷気が入り込みやすくなっています。
こちらは、窓の冷気がそのままデメリットに直結します。
特に、ガラス面に温かい空気が触れると、冷気となって床に溜まる「コールドドラフト」という現象が起こります。
暖房を入れていても、室内の上部と下部とに大きな温度差が生まれるだけで、部屋が暖かくないと感じるわけです。
足元が冷えながらの料理は、楽しめませんよね。
窓リフォームで寒さ対策
(家族の森リフォーム事例 「窓とキッチンの入れ替えでお好みのスタイルに」より)
リフォームのお客様も、キッチン窓からの冷気でお悩みの方が多くいらっしゃいます。
夏場の熱中症に並び、冬場は住居内でのヒートショックにも注意が必要です。
キッチンマットやヒーターを使用することで一応の対策はできますが、電気代も高くなっている現在、根本的な解決を図る方がいいでしょう。
こちらの事例では内窓の取り付けを含め、キッチンのトータルリフォームなどさまざまな角度からのご提案をおこないました。
リフォームのポイントとしては
・窓サッシの取り替え
・内窓の取付
・間取り変更
・床断熱
等があります。
ご要望や状況に合わせて、カバー工法がいいのか、ガラスだけ替えるのがいいのか等、補助金を活用しながらプロの目線から解決していきます。
🔗キッチンと窓のリフォームの詳しい事例はこちら
まとめ
快適なキッチン空間をつくるための、窓の役割をお伝えしました。
キッチン窓の設置には、さまざまなメリットがあります。
自然光が差し込むことで、キッチン内が明るく開放的な雰囲気になります。
また、外の景色を楽しみながら料理をすることで、より気分がリフレッシュされるでしょう。
キッチン窓でのデメリットを避けるためには、
・目隠し可能なガラスやフィルム、ロールカーテン等のアイテムを使用
・お手入れや換気のため、手の届く位置に窓を設置
・リフォームで空間全体での快適さに変更
これらのポイントを意識して、キッチンの窓選びを失敗しないようにしましょう。
適切な窓選び、目隠しアイデアの工夫、100均アイテムDIY、日よけ対策を上手に取り入れてみてください。
快適で安全、デザイン性に優れたキッチンが実現すると思います。
これから家を建てる方、既存のキッチンでお困りの方は、新築・リフォームを兼ねている工務店等に相談してみましょう。
家族の森では、施主様のご要望、実際に住んでからのお声をたくさん積み重ねて、ご提案に活かしております。
企業紹介動画
地震に強く、環境や人には優しい「快適さNo.1」の家を建てています。
最高ブランド材である奈良の『吉野材』を軸に据えた、上質で長持ちする住まい。
断熱だけでなく、遮熱と共に夏冬の快適さを約束する『ウレタン遮熱工法』、省エネでありながら静かで体にやさしい全館空調「F-CON・パッシブエアコン」を導入。
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家族の森は伝統が支えてきた建材と最新技術を駆使しながら、「人が住む」ことに真摯な姿勢で家づくりをしています。
ぜひ一緒に、最高の住み心地を追求しましょう。
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