【わかりやすく】HEAT20 こまかい話はいらない
2022.07.31
「HEAT20」とは?
マイホーム計画でよく聞く「HEAT20」なる新用語。みなさんが知っておけばいいポイントはこれだけ!🌳
・HEAT20という団体(社団法人)が省エネ住宅普及の旗振り(→🔗こちら)
・新しい断熱性能基準を「G1<G2<G3」と設定
・国「高い断熱性能の家に住もうね」
知っておけばいいのはこれだけです🤚ここで読み終わっても全然OK。
国の方針としては、SDGs貢献の一環で外国より出遅れている断熱基準をアップしていきたい意図があります。
エネルギー受給バランスの崩れている日本では、ある意味急務です。
関心がある方は断熱性能を調べていくと、「UA値」というのを見たことがあるでしょう。
『UA値とは「外皮平均熱貫流率」といって…0.4~0.6…』
こういう細かいことは、正直あまり覚えなくて大丈夫です。
(詳細を知りたい方は、世の中にいろんなまとめサイト、工務店のブログ等あるのでそちらをご覧に💡)
実際、施主さまはお忙しい中で家づくりにたくさんの知識を入れないといけません。
必要最低限の知識で済む分は、ポイントのみに絞りましょう。
ブログ記事などを調べてみても、こと細かに数字やら表をいっぱい載せ、知りたい情報が端的に見れないですよね。
理由はいわゆる「SEO対策」による集客のためなのです。
ここではもっと簡単に載せます。
表で見るのは「自分がどの地域なのか」です。
例えば奈良で家を建てるなら、「奈良は4~6地域なんだな」でOKです。(奈良の気候に関しては🔗過去ブログ「家のつくりようは夏を旨とすべし?」参照)
施主様が数値を覚える必要はありません。
建てる側が把握し、測定して、出た数字的根拠を示せばよいのです。
「ZEHとどう違うの?」と思われた方も、安心してください。
ここでいうG1~G3のレベルは、従来のZEH基準よりも、断熱等級がさらに高い基準というだけです。
G3レベルで建てるとすると、もはや北海道基準なので、端的に言えば奈良県ではオーバースペックですね。
家族の森ではG2レベルの家を建てていきます。
「G3レベルの家が建てられないから負け惜しみではないのか!」
と、私も思っていました。
「レベルが上がる=断熱性能のさらによい部品に変わる」ということだけなんです。
つまり、G1以上が建てられるのであれば、技術ではなく初期コストの話になります。
そしてそのコストは施主さまに乗せられるので、実生活に必要以上の断熱性能は不要だというのが、家族の森の考えです。
施主さまにとっての余計なコストは断固削減です。
技術力を見られる際は、HEAT20のグレードだけに捉われないこと。
「今家を建てるならHEAT20の基準は必要?」
A.必要です。先述の通りHEAT20のG2レベルが適正でしょう。
でも義務ではありません(2022の段階では)。指標です。
「じゃあ今建てるならG2もいらないでしょ」と言えば、そう、いらないです。
そこで、快適性とランニングコストとの兼ね合いです。
家族の森は「快適さNo.1をこだわり」としていますが、世に「理想的にはG2」といわれるのは、最も費用対効果が良い(当社施工エリア)とされているからです。
HEAT20 の基準を満たしていれば、熱の移動量が少なくなるので、冷暖房費用が下がります。
当該地域でG2レベルだと、冬の非暖房時でも概ね13℃を下回らないとされています。
「13℃と言われてもピンとこない…」という方もおられるでしょう。
室温13℃は秋から後半に入り、冬の入口の季節です。
コートはいらないまでも、セーターやニット製の服装を推奨されるシーズンです。
そんな寒さを実感する13℃ですが、G2基準ではない家の非暖房時では、これをはるかに下回るわけですね。
例えば、室温が13℃を下回っていると入眠時に寝つきが悪くなったり、家の中でヒートショックのリスクがあがります。
「2025年以降の新築は省エネ・断熱設置をZEH基準以上で建てることが義務化」されました。
ヒートショックを始めとする家の中での健康被害に、国が本腰を入れた対策しているということです。
そして、今後はその基準も引き上げられていくでしょう。
この30年で建築基準の流れも加速度的に変化しているので、長いスパンを見据え、快適さと経済性のバランスよく、断熱性能は上げておいた方が理に適っているのではないでしょうか。
最後にこう言っては何ですが、ハウスビルダー側の心情を少し吐露しておくと、G1、G2などはとどのつまり…計算上の話なのです。
北海道でUA値0.34の家は「G1」クラスになっても、九州でUA値0.46の家は「G2」クラスです。
このように断熱等級での比較をしてしまうと、性能は九州の方が低いが、快適さで勝ち?というおかしなことになってしまいます。
計算自体も断熱材やガラスの種類で決まりますが、これは全て与えられた机上・公式での話です。
家族の森で採用しているアルミ遮熱(熱線95%反射)などは、なんと、計算項目に入ってない。
体感的にはアルミ遮熱をする・しないではまっっっったく違うのですが、式に入ってないから関係ないという扱いなのです笑
大切なのは、住んでから「快適さを実感するかどうか」
その快適さも、「予算を超えてまで追い求めていいものなのか」ですね。
結論
・HEAT20「G1~G3」は断熱基準の話。細かい数字は覚えなくてOK
・最近は「G2」を基準とするビルダーが多いので、断熱にこだわる人はどうやってクリアしているのか具体的な工法を知る
・G2基準であれば当然「断熱性・省エネ性・快適性」は申し分なし。SDGs貢献へつながる
・現在は選ぶ権利があるが、2025年以降はZEH、G1基準以上を満たす必要がある
家族の森は、地震に強く・環境や人に優しい「快適さNo.1」の家を建てています。
日本級最高銘木である奈良の『吉野材』を軸に据えた、上質で長持ちする住まい。
断熱と遮熱の良いとこどりをした、夏冬の快適さを約束する『ウレタン遮熱工法』、省エネでありながら静かで体にやさしい全館空調「F-CON・パッシブエアコン」を導入。
耐震等級3を標準仕様とし、ZEHを超えたHEAT20・G2基準のSDGsに貢献する家づくり。
家族の森は伝統が支えてきた建材と最新技術を駆使しながら、「人が住む」ことに真摯な姿勢で家づくりをしています。
ぜひ一緒に、最高の住み心地を追求しましょう。
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