家の作りやうは、夏を旨とすべし?

2022.07.30

日本の夏がやってきましたね。今年もなかなかの暑さ!

涼しい部屋でアイスコーヒーでも飲みながらリビングで寛ぎたい日和です。

私はこの業界に来るまで知らなかったのですが、「家づくりは夏を旨とすべし」という格言があるようです。

出典はなんと、吉田兼好の徒然草!「徒然なるままに」で有名な冒頭部分は、学生時分に暗記しましたよね。

日本人の無常観を学ぶ、よい題材でした。

それにしても、日本三大随筆に家づくりのコラムがあるのは面白いですね。

こちら吉田兼好。この日は彼も文机に肘をついてリラックスモードです。

「家づくりは夏を基本にしましょう」というこの格言。

夏に高温多湿となる日本において、日本人は夏の住まいの工夫を凝らし、快適性を求めてきました。意外にも、その歴史は白川郷のお家がわかりやすいのです。

「え、白川郷ってあの合掌造の?あれって冬の備えのための家じゃないの?

と、この情景イメージから、合掌造りでは冬の積雪を乗り越えるための雪対策・寒さ対策・断熱性をまず思われるかもしれません。

もちろん、あの茅葺屋根の家は、冬に超断熱ともいえる分厚い茅葺と、雪が適度に乗ることで雪そのものが断熱の役割を果たしているそうです。自然回帰、まさにSDGsに貢献する工夫で、先人の知恵には感服いたします。(家族の森では以前、研修で高山に行きました。

(かなしいかな、現代になりエアコンを入れている茅葺の家は屋根の雪が暖房の熱で溶け、逆にかなりの熱が外に出てしまっているとか)

さて夏の快適性はというと…

まず大きな屋根と深い軒で、日差しを防ぎます。柱と柱の間を開け、通風口を設け、風通しも確保しています。土間や土壁は夜間の冷気を蓄え、少しでも居室空間が涼しくなるよう工夫がなされています。しかも、夏は茅葺が蓄えている水分を放出(打ち水と同じ原理の気化熱)するので、外気温より室内温度を下げ、エアコンの働きをしているのです。先人の知恵…!

やはり、あの豪雪地帯でも、「夏の快適性」を求めているのです。

家の作りやうは、夏を旨とすべし。」納得です。

法師、肘をつかない!快適で気が抜けているのでしょうか。

さてこの格言、続きがあります。

家の作りやうは、夏を旨とすべし。冬は、いかなる所にも住まる。暑き比(ころ)わろき住居は、堪へ難き事なり。

「冬はまあどこでも耐えられるけどさ、マイホーム建てるなら夏過ごしやすくっていうのを基本にしようね。夏暑いのは、ホント耐えられない…」とのこと。

え、ちょっと待ってください法師。私冬寒い方が耐えられないんですけど…

 

……寝てるし!!

私は奈良県で育ちましたが、奈良は北部と南部で気候がガラリと変わる県です。その差は同じ県とは思えません…静岡県に行く時間と十津川村に行く時間が同じなのにもびっくりしますが…

奈良北部には、周りに笠置山地、竜門山地、生駒山地と金剛山地、奈良丘陵…これらが囲んだ奈良盆地に人口が集中しています。日本一大雨の少ない土地ではありますが、京都と同じく、夏の盆地の湿気はたまりませんね…そりゃ歴史的にも湿気対策の校倉造などができるわけです。

冬は盆地特有の底冷え、山からの吹きおろし、冬の大和高原エリアは市街地と比べて5~6度程度気温が低くなることもあり、新潟市や仙台市などよりも寒い気温になるそうで(!)かなり寒い地域に。

南部はというと紀伊山地が走る山岳地帯で、近畿地方で最も標高の高い八経ヶ岳もあり、こちらは本州最多雨地域である大台ヶ原を要します。冬の寒さは北部よりも厳しく、また積雪が多くスキー場があるほど。

奈良の工務店である私たちは、この前提条件を元に、ランニングコストなども考慮して、家づくりをするわけですね。

以前ブログで、家づくりを考える際には、間取りやデザイン等に気を付ける方が多いという話をしました。

今回の話のように打ち合わせ時に「夏を旨をすべし🧙‍♂️」などと、考える方は少ないです。若い頃には居住性は何とかなりますが、歳を取ると途端に身体へと負担がかかります。体力的には階段の昇り降りに始まり、温熱環境でいえば、ご存じのように、ヒートショックでお亡くなりになる方は、なんと交通事故の死亡数よりも多いのです。

ですので、家族の森では「夏の暑さ・冬の寒さ・省エネ・利便性」それぞれの対策を、家づくりの想いから形に変えて、建てさせていただいています。

お察しの通り、現代の省エネ化・気候変動の流れを見る限り、家づくりの旨は夏だけに当てはまらず、「夏も冬も旨とすべし」ということですね。

高気密高断熱だけで快適に過ごせるかというとそう簡単ではありませんが、工務店側がHEAT20・G2基準の家を建てられるのは、これからは当然となっていくでしょう。

 


家族の森は、地震に強く・環境や人に優しい「快適さNo.1」の家を建てています。

日本級最高銘木である奈良の『吉野材』を軸に据えた、上質で長持ちする住まい。

断熱と遮熱の良いとこどりをした、夏冬の快適さを約束する『ウレタン遮熱工法』、省エネでありながら静かで体にやさしい全館空調「F-CON・パッシブエアコン」を導入。

耐震等級3を標準仕様とし、ZEHを超えたHEAT20・G2基準のSDGsに貢献する家づくり。

家族の森は伝統が支えてきた建材と最新技術を駆使しながら、「人が住む」ことに真摯な姿勢で家づくりをしています。

ぜひ一緒に、最高の住み心地を追求しましょう。

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