省エネ全館空調「パッシブエアコン」
2022.09.22
「住み心地No.1」を体現するエアコン
家の中の快適性に、室内の温度管理は欠かせません。居室空間は快適でも、廊下や洗面所が暑かったり寒かったりと、部屋ごとに温度の違いがあるのは、これまで当たり前で仕方のないことでした。
しかし、🔗OMソーラーの省エネ全館空調「🔗パッシブエアコン」は、そんな当たり前を変えます。
この全館空調は、冷たい空気は下へ、暖かい空気は上にいく、自然の空気の流れを利用しています。
この流れに沿ってエアコンの吹き出し口を設け、静かな空気の循環を生みます。
小屋裏等に設置した一台の本体により、家中の全室内の温熱環境を、年中快適に保ちます。
さらに、冷暖房エネルギーを逃さない「ウレタン遮熱工法」と併用することで、このエアコンシステムのメリットを最大限に発揮できます。
ウレタン遮熱工法はウレタン断熱層(冬の暖かさ)とアルミ遮熱層(夏の涼しさ)の二層構造になっているのが特徴です。
(左:小屋裏本体と、硬質ウレタンの断熱材が見えています。右:家中をダクトが巡り、全部屋を快適にします)
この「パッシブエアコン」×「ウレタン遮熱工法」の組み合わせにより、家中どの部屋にいても寒暖差がなく、快適に暮らせる住まいを約束しています。
家族の森の「住み心地No.1」を構成する、頼もしい全館空調です。
全館省エネ冷暖房の仕組み
夏の空気の流れ
夏は高原のように冷涼な空間
夏は天井に設けられた吹き出し口から冷気が放出され、冷たい空気がゆっくり下へ移動します。
局所的な冷房でなく、冷たい空気を頭上から全室内へ均一に送るので、図のようにムラがないというのが最大の特長です。
局所的でないので、「エアコンの当たりすぎで身体がだるい」といった、冷房病も防ぐことができます。
(夏は室内上部の吹き出し口からスーッと涼風が降り、冬は足元からポカポカと温風が昇る)
冬の空気の流れ
冬は足元からの吹き出し口で、暖かい空気がポカポカと全館に流れます。
エアコン本体で暖められた空気はダクトを通り床下へ送られるので、1階床はなんと全面床暖房の効果を実現することになります。
床暖房に憧れがある方にも、この空調システムで「温かな足元」を叶えることができるのです。
冬も家全体がムラなく温められるので、トイレや脱衣所で足元が冷えてしまうこともなく、部屋の温度差による🔗ヒートショック(過去ブログ参照)の心配もありません。
パッシブエアコンは進化を続け、設置後もオプションのアップグレードが可能。
このシステムは、空気清浄機をエアコンと一体化させたビルトイン空気清浄機。
普通、空気清浄機は必要な部屋に、畳数に応じた空気清浄機を置きますよね。
こちらの「OM e FILTER」は、1台で家全体の空気清浄を行うため、各部屋に設置する一般的な空気清浄機と比較して、省エネ・低価格でありながら、家中快適な空気環境を維持できます。
さらに、この「OM e FILTER」で使用する電子式集塵フィルタは、病院の手術室、空港ターミナルビル等、より高いレベルの空気清浄度が求められる分野へ導入されているそうです。
また、一般的な微小粒子フィルターと異なり、フィルタが目詰まりせず、換気風量はほぼ変わりません。
また、ユーザーによる洗浄利用が可能なため、メンテナンスの手間・コストも大幅に低減できます。
2022年現在、コロナ禍を契機に、家の中でも「空気質」に対する関心が一層高まっています。
そして閉鎖空間においては、一般的に飛沫に含まれるウイルスが一定時間浮遊することもわかっています。
職場は感染対策がなされていても、「家の中まではなかなか…」ということもあり、こちらの「OM e FILTER」をプラスすれば、さらなる安心・安全を付加価値としてお届けすることができます。
第一種全熱交換換気も
せっかく全館空調システムで快適な空間を作っているので、第1種全熱交換換気システム「PAtH」を入れると、さらに省エネかつ空気質の整った家づくりが可能になります。
冷暖房の負荷になる換気負荷を8〜9割減らすことができます。家族の森では施主様の換気に対しての考え方やご予算に合わせて、勧める換気の提案を可変型にしています。
ペットに優しい
大切な家族である🔗ペットの健康管理にも大活躍です。
ペットたちは人間よりも室内で過ごす時間が多くなることでしょう。
人間よりも地面に近い場所で生活している犬や猫は、フローリングから伝わる冷たさ等の影響を受けやすいです。
従来の住居空間では、冷暖房機器の強い風、電気カーペットによる低温やけど、部屋間の温度差によるヒートショック(ペットでも!)。
室内を自由に動き回るペットたちにとって、パッシブエアコンにより全室が均一な温度環境は理想の健康環境。気流感がないので、ホコリや毛が舞いにくい点も快適さに繋がります。
詳しい事例はこちら
テレワークの時代にも心強い快適さ
風が直接あたらず、心地良いパッシブエアコン。
テレワークが普及し、書斎やワークスペースで長時間過ごす方にもメリットがあります。
コロナ禍の影響もあり、「書斎やワークスペースに、新たにエアコンを設置する必要が出てきた」という方が増えました。
こういったスペースは狭小な場合が多く、それだけエアコンの影響を、良くも悪くも受けやすいと言えます。
仕事に集中したい時、エアコンの風・音・ニオイが気になったり、冬場に頭がぼーっとするということも少なくありません。
一方パッシブエアコンは全館空調なので、部屋に新たに冷暖房設備を増設する必要もなければ、空調気流による不快さもありません。
特に冬場は「頭寒足熱」の、スッキリとした理想的なワークスペースになることでしょう。
スッキリ壁 本体も室外機も1台のみ!
壁掛けエアコンはどうしても、「白色の物体がボコッと壁から浮き出す」ことになります。
エアコン体が小屋裏等、居室空間以外にあるパッシブエアコンは、こだわりたい内観をくずしません。
室内の色味がシックやダーク系でも、スッキリ見せることができます。
さらに機能面として、写真のようなリビング・ダイニングが大きな畳数でも、設計により吹き出し口を複数カ所設けることで、「あっち側は涼しい・こっち側が暑い」という事態を防ぐことができます。
このように、デザイン性・機能性において壁掛けエアコンと比べ大きく優位性があるのが全館空調パッシブエアコンの特徴です。
どの部屋も快適な空間になるように、家の間取りから開発元のOMソーラーと連携で、間取りのプランニングを行っていきます。
パッシブエアコンのデメリット
パッシブエアコンも全館空調なので、泣き所は24時間運転による冬場の乾燥です。
冬の乾燥は当然喉のつらさや、ウイルスの活性につながります。
ですが、これは先ほど書いた「PAtH」を追加することで調湿性を持たせたり、床材などに「無垢材」を使用することで緩和されます。
「木は呼吸する」ということはご存知でしょうか。
無垢材の内部は小さな無数の空洞が空いており、空洞は湿度が高い時には湿気を吸い込みます。
逆に乾燥しているときには、空洞にためてある水分を吐き出すという性質があります。
この無垢材が湿度を出し入れする働きよってまわりの湿度を快適に調整することを「調湿効果」といいます。
無垢材はフローリングや内装材、家具などに使うことで、湿度を私たち人間が快適と感じる50%前後に保つことができます。
50%前後の湿度はカビやダニの発生を防ぎ、肌やノドをほどよく潤わせ、ウイルスを付着しにくくするので、衛生的で健康的な空間を作るのに役立ちます。
家族の森では日本最高級銘木「吉野材」を軸に、ご予算や内観に応じて無垢材を設えますので、無垢材のメリットで乾燥のデメリットとバランスしていきます。
万が一故障すると家中の冷暖房機能が止まる
他のデメリットとしては、空調が一台なので「故障時に代替品が無いと困る」ということ。
高気密高断熱住宅であれば、万が一冬場に故障した場合でも、断熱性の高い家づくりをしているので、冬に非暖房でも13℃を下回ることはありません。(HAET20 G2レベルの家)
急な故障時でも暖をとる設備(コタツ・ファンヒーターなど)で一時をしのぐ対応できるかと思います。
故障したら修理することになりますが、全館空調システムのメーカーや機器の型などによっては部品がすぐには入手できないことがあるため、修理にはある程度時間がかかる可能性がある点に注意が必要です。
ほとんどのメーカーでは定期メンテナンスを推奨しているうえ、さらに数年〜数十年のメーカー保証があります。
一般的に全館空調メーカーは、ハウスメーカー系列または加盟店制度をとっている点が特徴です。
アフターフォローの充実度は工務店によって異なりますので、信頼できる工務店を選びましょう。
実は省エネっていう話
パッシブエアコンの凄さは心地よさだけではありません。
実はランニングコストでも、かなりお得な全館空調なのです。
全館空調はよく「光熱費がかかりすぎて、設置するなんて…」との評判がありますが、実際のところは真逆です。
エアコンはつけたり切ったりで電気を使うことはよく知られてきました。
パッシブエアコンは24時間運転を基本としています。
適温でゆるやかに運転することで、エアコンをつけたり消したり等で起こる起動時の負荷が減り、省エネとなります。
「外出時とかもったいないと思うんですけど…」
その通りです。ですので、外出時にはお出かけキープ運転機能があります。
エアコンを消すことなく、電気代を抑えながら適温にキープする機能がついています。
他にも就寝時や定期的な不在時など、ライフスタイルに合わせたタイマー運転機能も三パターンまでセットできます。
不在時にはキープ運転、仕事帰宅前に本運転を始め、帰宅時からは快適な室温で過ごせるように調整します。
まとめ
(🔗パッシブエアコン商品紹介より)
24時間フル稼働しながらも静的なパッシブエアコン。
例えば、8月の家の全光熱費(オール電化住宅・育児休暇でずっと在宅)でも、1万円前後で推移します。(2020年家族の森OBさま情報)
パッシブエアコンもやはり全館空調なので初期コストは高くなりますが、ランニングコストと比較した時にお得になるよう設計された、ちょっとスゴイ省エネ全館空調。
五感に気持ちの良い、家族の森の家づくりにもピッタリです。
奈良県では採用しているハウスビルダーが数少ないので、「家族の森に決めた!」とビルダー選びの決め手にもなっています。
ご興味のある方は、ぜひご検討くださいね。
パッシブエアコンを体感していただける施工事例もありますので、検討されている方限定でご案内しております。
🔗パッシブエアコンの詳しい解説動画はこちら
地震に強く、環境や人には優しい「快適さNo.1」の家を建てています。
最高ブランド材である奈良の『吉野材』を軸に据えた、上質で長持ちする住まい。
断熱だけでなく、遮熱と共に夏冬の快適さを約束する『ウレタン遮熱工法』、省エネでありながら静かで体にやさしい全館空調「F-CON・パッシブエアコン」を導入。
もちろん耐震等級3をクリアし、ZEHやHEAT20・G2基準といった次世代基準のSDGsに貢献する家を実現。
家族の森は伝統が支えてきた建材と最新技術を駆使しながら、「人が住む」ことに真摯な姿勢で家づくりをしています。
ぜひ一緒に、最高の住み心地を追求しましょう。
~◇~◆~施工エリア~◆~◇~
奈良県全域・京都府南部 中心 他地域の方もお気軽にご相談ください。
奈良県の新築・リノベーション・リフォームの工務店 家族の森